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エアコンを壁に埋め込むメリット・デメリット
検討する際、最も相談すべき相手は?
壁面収納が流行している昨今、存在感のあるエアコンをどうにか目立たせなくする方法を考えていると思います。
メンテナンスを行う視点からエアコンの目隠しについて独自の視点で掘り下げたいと思います。
まず、相談すべき相手は、エアコン掃除を得意とする業者です。建築士や電気工事士ではありません。
建築士はデザイン性などはわかりますがメンテナンスに関しては素人です。
電気工事関係の方は取付工事は出来ますが、機種の特性はわからない人が多いのです。
現に、私のエアコン分解クリーニングスクールには電気工事の資格を持った方が受講しています。
取り付け業者とクリーニング業者は別と考えたほうが良いです。
実は目隠しした為にエアコン掃除が出来ない家が多数あるのです。
天井と壁にすき間を必ず確保する
エアコンと壁の間には15センチ以上のすき間が必要です。
壁埋め込み専用のエアコンはすき間がなくても問題ありません。
問題なのは、普通の壁掛けエアコンや自動掃除付きエアコンを壁や収納に収めた場合です。
ざっくりした見立てですが、壁・天井から15~20センチ以上すき間があるのが理想と思います。
なぜなら、壁埋め込み専用エアコンには無い、外装カバーが付いているからです。
このカバーが奥側に爪があり、壁や天井面が狭いと取り外すことが出来ません。
埋め込み専用エアコンがある
金額は高額となりますが、壁埋め込み専用エアコンがあります。
メンテナンスのことを考慮するのであれば一番無難な選択だと思います。
ちなみに三菱電機の壁埋め込みエアコンはドレンパンが取り外ししやすく、しっかり洗えます。
- 露出しない前提のエアコンなので化粧カバーが無い
- フラットなので美観が良い
- 手入れがしやすい
三菱電機壁埋め込みエアコン
ダイキン工業壁埋め込みエアコン
パナソニック壁ビルトインエアコン
自動掃除付きエアコン・隠蔽配管は要注意
実は自動掃除付きエアコンは最悪の選択です。
なぜなら、機種によっては前面カバーが稼働する機種、複雑な配線や、構造が狭い壁や天井があることで
取り外す事が困難を極めます。自動掃除ユニットを外すのは困難なので選択肢から1番最初に外すべきです。
次の画像は後付けの壁面収納ですが、ダイキンの自動掃除エアコンユニットが天井に引っかかり、完全に取り外しが出来なくて、前面だけ取り外してクリーニングしました。
珪藻土・漆喰壁も要注意
壁や周辺に壁面がある場合、エアコンに養生が出来ない場合があります。
通常は、エアコンに養生をして洗浄した汚水は下のバケツに流れる仕組みですが、壁より奥だと勾配が無いので
流れない可能性もあります。タオルを入れたり勾配を作ったりすることで何とか洗浄可能になりますが、漆喰や珪藻土など
調湿性のある素材は、水がこぼれるとシミになる可能性が高いので、仮にクリーニング出来たとしても養生費を別に割増請求される可能性もあります。
まとめ
- 取り付け前であればエアコン清掃業者に相談する
- 壁埋め込み専用機種を選択するのが無難
- 自動掃除付きは選択肢から一番に外す
- 通常のノーマルエアコンを選択した際は、天井・壁面に15センチ以上のすき間を
確保する